[一般住宅]
石川県小松市。JR北陸本線の線路に面した敷地に建つ住宅です。
格子戸を開け、土間から透庭(とおりにわ)に抜けると、LDK一体の吹抜空間が「ハレ」の場として、筒状に広がり、2層の和室から奥の庭へと視線が抜けていきます。
両袖の壁面内部は、「ケ」の場として、階段、個室、書斎、水廻り、収納、戸袋といった日常的な場がすべて納まっています。2つある階段によって空間に回遊性が生まれ、「ハレ」の場では、様々な情景が繰り広げられる・・・そんな豊かな「家族の舞台」を持った住宅です。
2つの庭に面した大開口、吹抜上部を帯状に走るトップライト、階段室に上部から光の注ぐ丸い天窓・・・線路と道路に挟まれた敷地条件の中で、光と風にたくさんこだわった住宅といえます。
何と言っても施主様と建築家との出会いです。
『雑誌に掲載の建築家がイベントのチラシに載っている』夫婦はさっそくイベントへ・・・。1年以上かけて100件近くの土地の物件を調べ、かの地へ決めました。
建築家に購入敷地を視てもらい、早々設計へ。
この時点から建築家の頭の中には、近接するJRと交通量の多い駅前通り、近くのホテル、隣地の将来像とお向かいさんの庭、遠くに見える白山などがインプットされ、デメリットさえメリットに変える様な設計作業が進み、打合せのたびに施主様にご了承をいただきました。
施工の方は石川県の方言で「わけにいかんわ」の連発ですが、きびしい設計管理をパスしつつ正味6ヶ月を費やしお引渡しをいたしました。
施主様には「どなたでも家を見に来てください」とおっしゃって頂いております。
柏木ワールドへ是非皆様も。
プレゼン・設計・工事においての感想
約1年ものプランニングの中で、土地取得、ローン、設計等、細かな面まで親身になってお手伝いして下さり、満足のいく家造りが出来ました。