[一般住宅]
お客様の敷地は金沢市街地にも近く、国道にも小学校にも近い利便性のよい環境です。
隣地、周辺にも同時期で7~8件の新築住宅が出来上がっていました。
建築家の作品はその周辺の景色も壊さず、また、その中でも異彩を放ちます。打合せのお話の中で、お客様のイメージカラーにグリーンがありました。
木田先生はお風呂の壁や、和室の襖紙にそのイメージカラーのグリーンを丁寧に選び採用されていました。
外装のネイビーブルーと、ルーバーのブラウンはお客様の力強さを。
そして、リビング壁の珪素土の色合い、仕上げは、施主様の暖かさと優しさが感じられるとてもよい色合いに仕上がったと思います。
生活の中心にあたるリビングは吹抜けによる開放感は元よりただ広いのではなく、心地よい広さを持ち、使い勝手の良い動線と配置にすることで、1階と2階をつなぐ為だけではなく、家族を結びつける場になると感じられました。
これからの、お客様ご夫婦の生活、そしてお子様達の成長を大切に見守っていく空間が出来上がりました。
コンセプト
『チカオカ・フォレスト』は土地探しからお手伝いさせていただいた案件でした。
3年程の土地探し期間を経て、街中で新たに造成された土地にめぐり合いました。
お客様の"街の中でも、森のような雰囲気を感じられる家を作りたい"という想いを軸に、計画は進んでいきました。
その他にも車を3台分停められるスペースを確保したいというご要望もあり、住宅部分自体はコンパクトに整理をしていく必要がありました。
リビングを中心に、2F部分への吹抜けで縦の空間、中庭への繋がりで横の空間をつくり、一体空間として広がりを感じさせています。
また、フローリングと天井は無垢の材料を使い、能登珪藻土を使用した壁をポイントとして1面作っています。
珪藻土の壁は、高窓から注ぐ光が時間とともに様々な表情を見せてくれます。
家族が一緒に過ごす時間を大切にしたいという想いから、子ども部屋は最小限のスペースの確保に留め、共有のスタディーコーナーを設け、クローゼットも家族が共有できるスペースとして1か所に集約させています。